渡邊「パリ便り」 第18回 最終編

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本屋さんに入ってみると・・・・・


全く何がどこにおいてあるかわかりません。
そして誰が店員さんで、誰がお客さんなのかも見当つかず。
しばらくお店の中をジロジロと見回りましたが、目的の本はありません。
店内表示を見てもフランス語なので読めませんと言うか、ローマ字を
みるのが面倒くさくなってきました。(あまりに広いので)
出口近くに立っていた警備員らしき人にお花の本の場所を聞いてみました。
私のフランス語の発音が今一なので通じなかった・・・・・
必殺、困ったときの見方、電子辞書で調べて見せてみたら、女性スタッフさんを
呼んでくれました。
その女性スタッフさんが、その本屋を出て別棟に移動されたので着いてゆきました。
ナント大きな本屋さんなんでしょう!
地下1階地上5階、別棟です。
上がること5階。
くるくる回ってやっとたどり着いたところに、ありました!たくさん!
有名なジェーンパッカーさんの本もありましたよ。
日本の花雑誌と違って、重たい本ばかりです。
日本へ持って帰りたいので、軽めでよさそうなのを3冊ピックアップ。
アレンジメントの本、バラの図鑑、リースの本を購入。

アレンジメントの本は、ブーケやフルーツを使った作品など楽しい内容が載っています。

バラ図鑑。
これが最高。
とっても可愛い表紙でしょ。
すごくたくさんのバラが載っていますよ!
「えっ、これもバラなの~~~」知らない品種がいっぱい。


詳しくご覧になりたい方は、京都アトリエに来てくださいね。
念願のものを見つけて大満足でした。
あれやこれやと時間が経ってしまいました。
時間は、4時45分。
門限まであと少し。
しかし、困ったなぁ・・・・・
実は、今日の朝、車の中でSさまと2人だけの約束をしたのです。
Dさまにはシークレットで、今日夕方帰ってからブーケをお作りして
プレゼントするという内容です。
私とSさまだけの秘密なのです。
なので、お花を買って帰らないと嘘を付いたことになります。
最後の夜なので、そんな悲しいことをしたくありません。
私の中のエンジンが全開になりました!!
周りを見渡してもお花屋さんらしきお店が全くありません。
少し歩いてみました。(焦っているのでホントは小走り)
こんなかわいらしいクリスマスのデコレーションのお店がありました。
レストランの飾りです。


チョコレート屋さんです。
とても可愛いサンタさんです。
並んでいるのは、ほとんどチョコレートです。


こちらもチョコレート屋さん。
とても大きなお店でしたので、有名なのでしょうね。
美味しそうな生チョコが量り売りされていました。
外側のイルミネーションが最高です。
赤いランプの囲いの壁のようなものの中にキャンドルの形のランプ
が入っていてステキに輝いています。
とても目を引きました。



イルミネーションのご紹介のついでに、
やっぱりパリと言えばここを忘れてはいけませんよね。
シャンゼリゼ通りの並木道のイルミネーションです。
枯葉に舞う並木に暖かなライトアップ。
11月22日より午後5時に点灯です。


シャンゼリゼ通りの舗道にホワイトクリスマスツリーがありました。
“オーシャンゼリゼ~~~”って鼻歌を歌いたくなりますね!

もう1つ、モンパルナスに行ったときに立ち寄ったアロマグッズの雑貨屋さんで
撮らせていただいたディスプレイです。
モダンな感じでしょ。

と急いでいるのに話が横道にそれてしまいましたね。
それでは元にもどって、いざお花屋さんへ。
今日の朝一番に降りた駅の構内にあったのを思いだし、
“GareSt'Lazare”駅へもどってみました。
1日乗車券なので何回も乗り降り可能です。
サンラザール駅に降りて大急ぎで朝見つけた花屋の場所へ。
えっ。なっなっ無いやんか?????
うそ~~~。
朝あったやん。ここに。たしか?????
駅の構内を何回グルグルまわっても見当たりません。
時間が過ぎるばかり。
きっと店じまいしたのでしょう。
あっそうだ!もう1つあった場所を思い出しました。
“Juvisy”の駅を降りて通りに出たところの角にあったのを思い出しました。
急いで帰ろう!!
そしてRERに乗って、、“Bibliotheque”駅で降りて最後の電車に乗り換える前に
Dさまに帰るコールをしなければなりません。
そして、帰るコール。
電話がかかってはいるのですが、何にもこちらからは通じません。
1回切って再度掛けなおそうとしましたが、向こうが受話器を上げたままです。
しかし、通じません。
えらいことです。
早く帰らないと花屋が閉まってしまいます。
そして、電話が壊れたと思い込んでおります。
もう必死です。
公衆電話が見当たりません。
見渡すと、ガードマンらしき人達が目に付きました。
3人のうちの一番ハンサム(外見重要・・・笑い)な30歳くらいの人に、
必死でヘルプを要求しました。
私の興奮した必死さの手振り身振りのアクションが通じてくれたのか、
彼は静かに英語で話しかけてくれました。
「あなたは一体どうしてほしいの?」
「私の持っている携帯電話は壊れているので、別の電話でこの番号に掛けたい!!」
と言って電話番号の書いたメモをみせたら、着いてきなさいといわんばかりに、
(連行されているような格好でしたが・・・笑い)引っ張られて行ったところは
電話ボックス。
彼はこの保安用の電話で交換手に掛けてくださいました。
結局公衆電話はなかったのです。
彼は、ずっと心配してそばで私のやりとりを見ていてくれました。
「ちゃんと希望がかなったか?」と聞いてくれましたので、
「Oui」と満足げに返事をして
深々とお礼を言ってその場は一件落着。
ベッカム系の感じのハンサムなフランス人警備員さんでした。
ご親切にありがとう!!ハートマーク!!
後で気が付いたのですが、携帯電話が壊れていたのではなく、
私の気が動転していただけで、本当は地下なので電波がとどいてなかっただけです。
日本の携帯電話のように圏外表示が出ないのです。
電波の立っていた本数なんか、自慢やないですがもちろん覚えていませ~ん。
まっ、フランスのベッカム君と話が出来たので良しとしとこう!
Dさまには待たせるといけないので“Juvisy”の駅には
予定より15分だけ後の時間につくことを告げて、
駅に着くなりお花屋さんにすばやく駆け込みました。セーフです!!
今日も、門限破り。ちょっと遅刻。
そして、お花とグリーンをピックアップして購入成功!!
改札口にもどって待っていたら、前に建っていたアパートの上の方の階の窓から
大きなガラスのようなものが投げられてきました。
真下に立っていたら大怪我をしていたところでした。
暴動なのか、その家の人の夫婦喧嘩なのか・・・・・?
ちょっと嫌な雰囲気でした。
そしてDさまが迎えに来てくれました。
お花を抱えているのでDさまにはすぐにバレてしまったので、
Sさまが帰ってくるまでにブーケを作りますと言いました。
購入した花材です。

そして家にもどって、先日の“TECOMH”のスクールのレッスンで習った
“ブーケロンド”の長いワイヤーとキウィイのつるで作った骨格を
捨てずにおいていたので、それを使って早速習いたてホヤホヤの
“ブーケロンド”を作るところからデモンストレーションしました。
Sさまもちょうど出来上がった頃に帰ってこられました。
P君とG君もデモンストレーションを感激してくれました。
30分で完成です。
いかがでしょうか?

そしてDさまに差し上げました。
とっても涙をながして喜んでいただけました。

そしてキッチンにこんな感じで飾っていただきました。
私の家に飾ったらお花が大きすぎるけどここではふつうの大きさに見えます。

今日の門限6時には理由があります。
(ちょっと門限遅れましたが・・・・・)
実は、1年以上前からSさまと約束していた魚介料理の市場にある
(後でわかったのですがランジス市場内)
三ツ星レスロランに連れて行っていただけることになっていたのです。
自宅から車で40分くらいのところです。
Sさまご夫妻と一緒に行きました。
レストランの名前は、“LAMAREE”(ラマレ)
ここのオーナーさんがSさまのご友人なのだそうです。
100席くらいあります。
地下にはVIPルームもありました。特別に拝見させていただきました。

メニューブックです。
海のイメージですね。

牡蠣がとても美味しいのだそうです。
厨房に入ってテイスティングさせていただきました。
Sさまがご注文してくださったすごい量の牡蠣。

ソースは、このワインビネガー&オニオンかレモンかsalt
私はレモンがよかったです。
とろけるようなお味でとっても美味しい磯の味です。


このときは生ビールをいただきました。
甘口です。2杯も飲んでしまった。
デザートは、焼きプリン。
表面のカラメルがカリカリに焼けていて美味しかったです!

美味しく堪能させていただいて家路にもどりました。
帰りの車の中でバク睡してしまいました。
ビールに程よく酔ったようです。
そして、明日の朝早いので皆、ベッドにつきました。
部屋に戻ると荷物の整理。
ずいぶん捨てて帰らなければ、カバンが閉まりません。
おおよそゴミ袋にパンパンに一杯分ぐらい服等処分していただくことに。
カイロはDさまに差し上げよう!
そして整理が完璧に出来たので、眠ることにしました。
別れの朝、5時頃目が覚めました。
Sさま以外皆7時45分に出て行かれます。
何とかご挨拶しなければと思い、フランス語をノートに書いてみました。
書いているだけで、涙がしたたり落ちてきます。
もう絶対しゃべれないことを確信したので、必死でお礼の言葉を書きました。
出て行かれる時間より早く、地下室から荷物を上げて、
玄関先でDさまP君G君を待っていました。
おはようの挨拶をしただけで涙が止まりません。
ポケットから先程書いた手紙を出して見せました。
3人並んで声に出して呼んでいただきました。
4人で抱擁。
感極まりました!!!

Sが読むからおいておいてね!とDさま。
7時45分になったので3人を見送りました。
車が見えなくなるまで・・・・・
そしてSさまも仕度をおえて2階から降りてこられました。
先程の手紙を見せました。
にっこり微笑んで、
「紀江はこれからは私の家族の一員だよ。またいつでも帰っておいで」
と言ってくださいました。
腰から砕け落ちるように、号泣!!!
そして、オルリー空港までSさまが車で送ってくださいました。
実はSさまの会社はこの空港の近くにあります。
ここからシャルルドゴール空港行きのシャトルバスがあるので
約1時間これに乗って行きました。
バスが見えなくなるまででしょうか?
Sさまはずっと見送ってくださっていました。
1時間の道のり中、いろいろな体験が思い出され、ずっと涙が止まりませんでした。
本当に滞在中大事にしていただいて有難うございました。
言葉では言い表せないほどの多くの人達のご親切、ご好意一生忘れません。
まだまだ行っててみたいところもいっぱい残っておりますので、
またチャンスがあればフランスに行きたいと思います。
シャルルドゴール空港に着くや否や、スクールの同期のOさんと再会。
顔が腫れているのを指摘され、感極まっていたことを伝えました。
人にわかるほどグスっていたのですね。
Oさんとは、“TECOMH”スクールのことや、
懐かしい話などをして空港で時間を過ごしました。



搭乗手続きのときの預ける荷物の重さはギリギリセーフでした。
シャルルドゴール空港の身体検査はとても厳しいチェックでした。
まるで犯罪者のように、バンザイさせられて上着を脱がされ、
されるがままに片っ端から体をさわられました。
靴も脱がされます。
ちょっと屈辱。
関空についたら、預けた荷物を待つ間、警察犬がクンクン臭いを嗅ぎにまわっていました。
麻薬密輸のチェック厳しくなりましたね!
ようやく自宅に戻りましたが、しばらくの間、
時差ボケ・エコノミ-症候群・パリではしゃぎすぎた身体の疲れが重症のようでして
2週間くらい何も手につかない状態に等しかったです。
やっぱり、歳のせいなのかしら・・・・・
異国の地で味わった、人情・経験・冒険心など、
これからの私にはかけがえのない財産となりました。
このフランス留学に関係してご支援いただきました大勢の方々に深くお礼申し上げます。
この経験をこれからの活動に大いに活かして行きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後までパリ原稿をご愛読いただきまして有難うございました。
Je vous remercie beaucoup.(どうも有難うございます)
Je vous remercie du fond du coeur.(心より感謝します)

Best Regards,
Norie Watanabe
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