渡邊「パリ便り」 第13回 Paris_taizai編 その3

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■Paris_LE MONT SAINT MICHEL
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滞在3日目。
早朝、4時半に起床。
まだ家の中はとても静まりかえっていますが、
今日は念願の“モン・サン・ミシェル”の観光に出かけるので、
家を5時45分に出るとSさまが昨晩言われました。
Sさまが足音も立てずに、5時に地下の私の滞在ルームに
モーニングドアコールをしてくださいました。
「Oui ! Bonjour」と目ボケまなこでご挨拶。
そしてDさまに、5時45分に私とSさまを車に乗せて、駅まで送っていただきました。
Sさまは、私の観光バスの待ち合わせ場所までご同行していただいたのです。
地上国鉄電車に乗車デビュー。
最寄り駅は、“Juvisy”という名の駅です。
この日の往復切符はSさまからいただきました。
2階建ての電車で、3人がけが通路を挟んで左右にあります。
おっと、乗車する時、ちょっとたじろぎました。
さすが異国民の国、いろいろな人種の人達が乗っています。
黒人の人が半分くらい、黄色人種、白人といろいろです。
Sさまがご一緒とはいえ、国鉄電車に初めて乗るのでとても緊張しました。
いろいろな人種の方がたくさんいましたので、内心ドキドキでした。
電車はあまりきれいではありません。
窓ガラスには、金属のようなもので彫られた落書きがいっぱいです。
この電車に乗って、“Bibliotheque”という駅で高速郊外鉄道RERに乗り換えて、
“Pyramides”という駅で下車。
徒歩1分のところの、日本の旅行会社のパリ支店前がバスの乗り場となっています。
そこに着いた時刻は、6時半。
集合時間は、7時15分。
Sさまは、1人で待たせるのは心配と言って人々が集まってくる時間まで
一緒にいてくださいました。ご親切に有難うございました。
Sさまは、この日午前中に3つの会議をひかえておられたので、大変申し訳なかったです。
そして、観光バスに乗車。
CBカレッジのパリ市内で延泊している仲間と合流。
“モン・サン・ミシェル”へは、パリ市内から高速バスで片道5時間かかります。
高速道路上ではありますが、ノルマンディ地方とブルターニュ地方を通りました。
ここは、酪農の国。
ここの牧場で育つホルスタインの乳牛はとても優秀な質で、
フランスの乳製品の原料となります。
チーズやヨーグルトはとても美味しいです。
カマンベールチーズも土地の名前から付けられていたのですね。
しかし発酵が激しく、香りがきついのでお土産に持って帰るのはやめた方が無難みたいです。

1979年にユネスコの世界遺産に指定された“モン・サン・ミシェル”は、
フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ島に築かれた修道院です。
フランスで、潮の干満の差が最も激しい所として知られています。

本当は停車禁止の場所なのですが、観光バスのドライバーの方のご配慮で、
修道院の手前で一番の写真スポットで下車させていただいて、撮りました。

引き潮のときに見学します。
フランス国は、労働時間が厳しいので、運転手の仕事の人は、
連続5時間以上の乗務が禁止なのだそうです。
ですから、ドライバーさんは2人おられました。
そう思うと、日本のトラック運転手のお仕事の方は過酷ですよね。
修道院へ入る前に、“モン・サン・ミシェル”名物とも言われる有名なレストラン
“ラ・メール・プラール”でオムレツをいただきに行きました。


かつての巡礼者が不意にこの修道院に到着したときに、
即席で出来る最も簡単な料理がオムレツだったそうです。
泡立てた卵のふわふわの巨大オムレツです。
ほら、こんなに大きいのです。

4人で小分けにしてもこの大きさです。

ドリンクは、青リンゴを発酵して作ってあるシードルをいただきました。
なかなかイケマス。

そして、チキンのグリルとデザートは青リンゴのシャーベットでした。

ここでエピソード
お料理の写真を一つ一つ撮っていただけなのに、横によけておいた
チキンのグリルは一口しか食べていないのにさげられてしまいました。
何も聞いてくれないんですよね。レストランの給仕の人は。
私達は、“ラ・メール・プラール” の支店でいただきました。
こちらが本店です。
予約でいっぱいです。

そして通りには、お土産屋さんが並んでいます。


“モン・サン・ミシェル”外観の画像です。


いよいよ修道院の中へ。



軍事建築の代表例といわれるこの修道院は、フランス革命時代には監獄として使われていたそうです。
ここはかつて囚人が収容されていた所へつながる入り口です。

修道院の聖堂の中です。
静かな空気がただよいます。



この車輪は、かつて重い荷物を運ぶのに使われていました。

ロマネスク様式の奥行きのある窓で光を聖堂内に取り入れています。

モザイクの断面のような床の模様

歴史深い方たちの彫刻が

鐘塔の上に突き出るようにして剣と秤をもって立つ“大天使ミカエル”像

聖堂内のサンマルタン礼拝堂です。
半円アーチのノルマンディロマネスク様式です。

ステンドグラスもステキです。

回廊の部分にある互い違いの2列に並んだ美しい柱と中庭の光景

あっという間に時間が過ぎてゆきました。
1874年に歴史建造物に指定されて以来、大がかりな修復工事がなされています。
中世の人々が地上に具現された天空のエルサレム、天国の象徴とみなされた
“モン・サン・ミシェル”はピラミッド型の「ラ・メルヴェイユ」
(西洋の驚異)といわれています。
三つの水平面から構成されている建築。
下の水平面は、労働する者の階層。
中間の水平面は、統治する者、君臨する者や王や騎士の階層。
上の水平面は、修道士の階層だそうです。
海に背を向けて輝く「ラ・メルヴェイユ」の眺めは本当にすばらしいものでした!!
そしてまた5時間かけて帰途につきました。
帰る予定の時間を大幅にオーバーしていたので、
Sさまご一家はとても心配してくださっていることを知らずに・・・・・
門限破りの始まりです。
19時に帰ると言っていたのに21時になってしまいました。
初めて、携帯電話をかけました。Dさまのをお貸しくださいました。
かなり心配していただいてました。
そして初めて、1人でMetoro RER 電車に乗りました。
Sさまは怒りもせずに駅まで迎えに来ていただき、
夜ご飯も私が帰ってくるまで皆さん待っていてくださいました。
Excusez -moi. du fond du coeur.(すみません。心から謝ります。)
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